
病院の研修医って何をしているの?、どんなスケジュールで動いているの?
といった疑問を僕も学生時代ポリクリ(実習)で回っている時に疑問に思っていました。
自分も5月に一番最初の内科ローテが終わったので、当時ののスケジュールを紹介します!
前提
同じ診療科であっても、病院が違えば忙しさが違ったり、逆に同じ病院で、内科系であっても消化器・循環器では動き・忙しさが違うというのが普通ではあると思うので、あくまで一例としてみていただければと思います!
また、一般に医師の中で忙しい:「ハイパー」、ゆっくりした:「ハイポ」といった用語で分けられ、研修病院選びでも個人の希望を探す一つの基準になります。
ちなみに僕はいわゆる「ハイポ」な病院で研修しています。

1日のスケジュール
それでは僕が先日まで研修させていただいた内科(神経科)の1日の流れを紹介します!
基本的にどの診療科でも2~3人のチーム(後期研修医:専攻医+指導医)制で診ており、情報共有・指導・教育を行います。
- 8:00集合 脳卒中チームで回診
朝の集合は早いです
研修医は自分のチームに加えて脳卒中チームの患者を数名診るというのがタスクでした。
脳卒中は朝でも夜でも24時間関係なく入院となる疾患なので、朝一で集合してその日の患者の状態、予定の検査を確認します。
- 8:30チーム回診
脳卒中回診が終わって少しするとチームの指導医の先生が病棟に来られて、チームでの回診をします。
人員の多い病院なので1チーム2〜3人の患者を担当し、その日の予定の検査に過不足ないか確認します。
- 9:00カルテ記載
この時間に自分の担当患者のカルテを記載します。
この時間までに血液検査はある程度結果で出ているのでその確認もします。
- 9:30検査
朝の回診〜カルテを書くまでの一通りの流れを終えたら、検査を行います。検査内容によっては他科の先生や検査技師さんにお願いするものもありますが、神経科では、頸動脈・下肢静脈のエコー、髄液検査、NCS(神経伝道検査)などは医師自身で行います。
また、新しく入院してくる患者さんに対しては一通りの問診・身体所見をとり、まとめて記録を残しておきます。
- 週に1回10:00カンファレンス
週に一度、ダブルチェックや全体での治療方針の確認の意味もあって、病棟管理に関係する医師を中心にカンファレンスを行います。
常時20人近くいる患者さんの情報を共有するので1時間半程度時間をかけて行います。
- 12:00休憩
大体遅くとも12:40には検査が長引いても休憩に入ることができ、遅くから入っても1時間以上は休憩時間をもらえます。
自分は寮が敷地内にあるので一度帰って作り置きの昼食を食べてました😋
- 14:00検査結果の共有
この時間にはその日の一通りの検査結果も返ってくるので、専攻医の先生と一緒に結果を確認し、追加の検査や治療についての計画を立てます。
- 17:00チーム内で情報共有
夕方になると指導医の先生も外来などの業務を終えて病棟に集まるので、ここで今日の検査結果・経過を簡単にまとめて、その日の業務は終了しました。
- 17:30帰宅
夕方に急遽入院となる場合もあり、研修医向けのセミナーもあったりと、毎回ではないですが9割以上の日でこの時間には帰らしてもらうことができアフター5をゆっくり過ごすことができました。
スケジュールに書きおこすと、それなりにやることがあるように見えますが、入院患者さんの中には状態も安定して転院・退院日程を調整している患者も多く、そういった患者さんでは検査・治療ともにあまりやることがないので実際はこのスケジュールよりも自由度の高い日が多いです。
空き時間は研修医の部屋で勉強や発表資料作成など自己研鑽に使わせてもらえることが多いので、研修初期の自分は、神経科で教えてもらった検査についてや当直対応時の救急外来の勉強に時間をあてていました。

研修医ってどんな1日を過ごしているの?という疑問に対する答え・参考の一つになれば幸いです!
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